マヤデータ キチェとポポル・ヴフ) マヤの直系といわれるキチェ族は、アステカを征服したコルテスの部下である アルバラードが制圧しました。彼がグァテマラのキチェを武力で制圧したのは 16世紀のことです。そしてチチカステナンゴの地に多くのキチェ族が集まっ て、先住民の町として残り続けました。この間にキリスト教の宣教師は先住民 の間に入っていって、スペインからの文化を受け入れさせるように努力してい ったらしい。 こうしてスペイン人が入ってきた後にキリスト文化の影響を受けつつ、キチェ 族の伝承された神話、伝説を記したものが「ポポル・ヴフ」という文献です。 「ポポル(Popol)」が共通のもの、「ヴフ(Vuh)」というのが本や書を意味して います。つまり、「共通の書」という意味になるもので、キチェの歴史を文化 を探る良い資料になっています。 この資料を原住民から入手したのはチチカステナンゴのヒメネス神父で、18 世紀になってからのことでした。それほどにキチェの末裔の人たちの警戒は厚 かったようです。神父が原典から写した後は、原典の方は失われてしまったよ うです。原典の作者が誰であるかは不明ですが、その記述が征服された当時の 文書と符号する部分も見られるようです。 ポポル・ヴフのように征服された当時に書かれたものを元にマヤの伝説の書で ある「チラム・バラン」が書かれたと言われています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *「ポポル・ヴフ」は中公文庫から翻訳版が出版されているので、手に入りや  すいと思います。書店に注文すれば入手できます。私が買ったときには定価  620円でした。注釈や解説も満載なのでお薦めです。